日本縦断ヒッチハイク旅~100歳までしたい仕事 そんな仕事って~

こんにちは!

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「旅編」に続き、今回は「仕事編」

 

やはりご飯を食べていく上で、「仕事」というものはなくては、ありません。

退職したばかりなのに一時すごくお金がなくて窮した時期もあったので、仕事って改めて大事ですよね。しみじみ・・・

 

退職した理由もゆくゆく起業したいという思いがあって、その考え方に近い事業を行っている会社が函館にあるということを知ったのが今回の旅のきっかけの一つでした。

 

ですが、ヒッチハイクを通して人生の諸先輩方の仕事や仕事観をもっと聞いてみたい。

これから先の「仕事」を考えていく上で熟慮を要す時期を設けてみたいとも思いました。

 

乗せて頂いた方は、本当に幅広い分野の職種の方が多かったです。

牧場を経営されている方、美容師、パンの移動販売、建設業、広告代理店、とび職、船大工、大工、看護師、ガスの供給をされている方、フリーターの方、農業分野の経営者、お水なお店の経営者、電波関係のお仕事、芸能人の卵、お坊さん、電気機器の関係、技術系の派遣会社の方、学校の先生、アパレル関係、銀行員、高速道路関係、廃品回収業、トラック運転手、流通、運送業、大型家電屋さん、船の販売店・・などなど。

 

改めて書いてみると様々な方がいるなー(笑)

 

実は人生の後半あたりになんですが、お坊さんになりたいなーってのもぼんやりあって

お坊さんグループに乗せて頂いたときはすごく興味があって質問攻めでしたね。(笑)

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やはり、お坊さんはなる人が少なっているそう。そもそも、貧しくて食べていけないような家庭の子供はお寺に預けるといった世間の共通認識があったけどそれもなくなってきてることもあいまって、だいぶ寺を継いでもらえるような人材は減ってきているそう。

 

個人的には、こんな混沌とした時代だからこそ必要だと思うんですけどね。

また、前職が介護士ってものあって聞いてみたいことあったので、づけづけ聞いてみました。

 

「死ぬとどうなるですか? そちらの宗派(禅宗)ではどう解釈されるのですか?」

 

 

いやー聞いてみたかったので聞いてみました。(笑)

介護士だったもので。まぁ一般的にも我々は「死ぬ」という大きな命題で悩んだりもあると思うので禅宗のお坊さんはどう考えてられているのか気になりました。

 

「若いのさ。そもそもさ「生きる」ってどんなんか言える?というかわかる?」

「いや、「生きる」ですか?はっきりとは言えないですね」

「そうだろう。そもそも「生」すら難しくわかってないのに、「死」がわかるっていうのは、違うだろ。だから禅宗は未来(死後)を意識しないし、過去もあまり囚われない。一番重要なのは、今呼吸して意識しているこの瞬間なんだ。今こそ、大切にしていくことが重要なだよなー。俺はそう思う」

 

さすが、禅宗だな~と感心しました。

瓢鯰図さながらの禅問答に近いものを感じました。

 

これからの時代の職業についても深く話した方もいました。

今後人工知能や自動運転をはじめとした(あ!グーグルカーに途中撮られました。マップに載ったかも(笑)だったり電気自動車だったり技術の革新が起きる中でどういった仕事が残っていくのか。

 

1つは「職人」といった分野が残るのでは結論に至りました。総合職よりも専門職と呼ばれる分野が人工知能や機械化にとって代わられにくいのではないだろうかということでした。

 

たまたま、見ていた朝の番組で指数関数的に医療などの分野で技術の革新が今後起こり得ると。癌根治できる技術も確立されはじめ、またビッグデータのような様々なもので分析することで加速度的に治療も確立されていくといったことも指摘されていました。

 

遠隔診療も当たり前になるし、町医者よりも低価格で最新の症例をアップデートしている人工知能の医者を選択するといったことが合理的になるのかもしれないなー。

 

病や老いの時代が解消されれば、介護を必要となる時代も広くなるのかもしれません。

介護・看護師といった人と関わりの強い仕事はそうした代替が起こりづらい職種とも言われています。

僕自身も介護士としていくら機械が発達しても代替できない部分が多すぎるとも感じます。

 

 

しかし、話していた方は、僕から目からうろこの落ちる話で

「やっぱりさー介護士って他人だからさ。他人に自分の介護をして欲しいないよね。だからこそ、ロボットとか無機質ものに介護して欲しいと思うんだよね」

 

介護士って人員不足や肉体仕事の緩和としてロボットの導入とかが頻繁に言われていますけど、人間じゃないものなら、自分の恥ずかしいような部分を頼めるって側面もあるんだなーっていうのに恥ずかしながらこのやりとりの中で気付きました。

 

誰だって人に迷惑かけて生きていきたくないもんなー。

そもそもそうした根源的なものからロボットの需要とかがあって進んでいくのかもしれないな。

 

また、かっこいいなーと思う職業観、というかプロ意識持たれている人も出会いました。

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あるトラックの運転手の方もその一人です。

がっつりとしたトラック乗せて頂いたのは、この方一人でした。

正直、トラック運転手の方に偏見がありました。怖そうだなとか。お金のため、仕方なく仕事としての運送業といった感じ。

 

だけどこの運転手さんは、違いました。

かっこよすぎて、男が惚れてしまうような男気にあふれた方でした。

運転手さんがよく話の中で言っていたのです「人情味があっていい運転手がたくさんいた時代」があったんだよなと。

勝手になんですが、あの運転手さんは、そうした時代の唯一の生き残りだったんじゃないかなと思います。

トラック暦20年以上という運転手さんは、お父さんがそもそもトラックの運転手だったそう。初めて作ったプラモデルがトラックだったというくらい「だからこの仕事についたんだろうなー」と。

ほかには、したい仕事はなかったんですか?とお尋ねすると

「ある!」と即答(笑)

車の整備士をしたかったなーと実はそういったことを学べる学校で勉強もしてたんだけど、こっち(運転する方)になっちゃったなーと笑顔で話されていました。

でも、俺の性分として「狭い工場でこもって仕事」ってのは、合わないからこっちで正解だわ。だっていろんなとこに行けるのがすごく楽しいんだよね。

だから、生まれて2カ月の子供(男の子)には、物心ついたら言おうと思ってるだよなー板金屋さんをやせようと思ってる。だって車が事故らない日ってあるか?それくらい車に関わることって仕事が無くならない。それに板金ってそいつの腕次第で食っていける。だからトラック運転手じゃなくて、板金屋さんをやらせるなーとお話されていました。

 

仕事道具であるトラックもすごく丁寧に扱われていました。

PA・SAにとまったときには、すぐにタオルで窓や荷台を拭かれたり、食事も絶対に社内では食べないと言われていました。

「この車さ、実はバックモニターが付いてねんだよ。いい時代になったよなー俺の時代はこんなのなんてなかったぜ。(笑)会社でバックモニターが付いてないのは、この車くらいなんだよ。だからみんな嫌ってのらねんだ。モニターなんて使わなくてばっちり停車できるのも俺くらいなんだよな。変な話。それでもたまにだれかが俺の車に乗るときがあるんだけどな、その時にコンビニかなんかで買ったようなおにぎりのカスや油もの衣が社内に落ちてると正直許せないんだよなー。だってこれで飯を食わせてもらってるんだぜ。粗末に扱うなって話なんだよ」

ってめっちゃ怒ってました。(笑)

高速道路で運転が荒かったり、マナーが悪い同業者を見つけると

「こんな運転をするやつがあるかよ。だから業界全体が悪くみられるだよなーたまったもんじゃねえよ」

それに対してもすごくお怒りでした。(笑)

でもすぐに悲しそうに

「まだ俺が入ったばかりは人情味あふれる運転手が多かったんだ。もうそんな時代は終わっちまったんだよ」と嘆いておられました。

 

運転手さんいわく、時代の境目は運送業規制緩和(自由化)してから潮目が変わったそう。

 

「その頃は1カ月35万くらいもらってたなー。やっぱりよう仕事はきつかったよ。だけど頑張られば、頑張る分もらえるからよ。そりゃ頑張るよな」

 

ネットで調べたら自由化は1980年頃に起こってきた流れだそう。

荷物を頼む依頼主はいろんな事業主が出てくることによってサービスの多様化や価格の低下などを享受できるけど、受け手のトラックは

 

「こんな価格でこの荷物を運んでくれってのが、多くなったな。一生懸命やればやるほど割りに合わないようなってきた。逆に請け負うとな、長野県でバスでスキー学生がいっぱい死んだ事故あっただろ?あれみたいに時間に迫れられるかつ経費削減のために下道で移動みたいになるんだよ。安けりゃいいってもんじゃねぇんだよ。それで低価格の料金でそれに見合ったサービスってのはおかしな話になってくる。

自由化ってのは、一概にはいいもんじゃね。てかトラック業界にはよくなかった。業界全体から優秀な人がいなくなっていったしな」

 

なぜかすごく考えさせられる話でした。こうした流れから素晴らしい運転手さんってのは、減ってくる流れがあったんですかね・・・

きっとこの運転手はそうした時代の最後の生き残りなんだろうなーと手を振りながら思いました。

 

そして最後に面白いなと思った社長さんがいました!

香川から淡路島まで乗せて頂いた農業関係のお仕事をされている社長さん!

 

もうすぐ70歳というのにも関わらず、車で全国を回られているめちゃめちゃバイタリティーが高い方。

苗などを植えるときに使われるポットにおいてバイオポットという改良型のポットを農家向けに販売されている、全国津々浦々を回られているということでした。

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なんと社長さんは、大学を卒業してから一度も会社に入ったことがないというバリバリの経営者さん。

 

理由を伺うと

「人に雇われたくなかったから、自分で仕事をしてきたんよ。それだけ」

とシンプルな理由(笑)

 

ですが、最初から農業用のポットの分野をされていたわけではなく、

46歳でトラック一台から運送業を始められたのが転機でした。

 

植木屋さんとの仕事の中で、農業のポットの不便さに気づいたそう。

黒い一般的なポットは根がポットの中で円形に張ってしまうので、地面定着しにくくそもそも、ごみになってしまい環境によくない。

 

そこで46歳から発起した社長はそのまま直で植えることのできるバイオのポットを開発するに至ったそう。

 

このポットのおかげで農家の生産性もあがり、農家同士で口コミが広がり・・

 

「営業もおいてねぇんだけど、全国から依頼の話が来るんだ。最近は海外もあるな」

 

業界で9割ほどのシェアがあるというこのポットは黒いポットの業界が圧力をかけてきたり、上場2部の企業が市場参入したときもあったそう。しかし・・・

 

「ぜーんぶはねのけてやったね。農家の皆さんがやっぱり応援してくれたり、行政に働きかけてくれるわけ。全国に応援団がいるみたいな感じ。しかもうちら3人で会社をまわせるように仕組み化してるからさ、上場してる会社にもまるで負ける気がしなかった。だってコスパが全く違うもん。3人でやっているうちに太刀打ちできねぇんだよなー」と

 

「3人でどう回すかって?それは、ここ(頭を指しながら)なんだよなー(笑)

仕組み化したらよう、1人で10人分の働きができるようにしてあるだよ。だから工夫次第なんだよな~」

 

なんて面白い人だろうと横に座わる僕に

 

「仕事ってな。いかに困りごとに気づいて、それを解決したり、かゆいところに手が届くようなもの相手に提供することなんだよ。まだにぃちゃんよ、25歳だろ?たくさん失敗しな。俺も46歳から転機が来た。

やり続けることで転機やチャンスが舞い込んでくるんだよ。

それが来ないやつは、1度の失敗に落ち込んであきらめたやつ。ずーと失敗しても続けていれば、いずれ成功するの」

 

はぁーとすごいなーとしみじみと思っていました。

でも、一番いいーなと思ったのが

 

「全国でさー俺が来るのを待ってる人がいるんだよ。俺が頑張れば日本の農業も栄える。

だから楽しんだよなー辛いとはあまり思ったこともない。また全国の美味しいものと酒も飲めるしな。だから100歳まで生きてこの仕事やりとおしたい。それがいまの目標だな」

 

なんて、かっこいい人だろう。

 

自分の仕事が楽しくて、しかも多くの人から必要とされてってすごくいいなーと思いました。しかもちゃんと儲かってる!とても大事なこと。

 

100歳までしたい仕事。そんな仕事っていいなー。改めて。

人工知能なんかで医療の革新が起こって人類が100歳まで生きるのが当たり前になるような時代になったときどんな仕事に、どんなキャリアをよく考えて生きていかないといけない時代になるのかもしれないなー。

 

 

また、農業っていう分野がいいなーと思いました。

農業ってある意味で収入や後継者不足の問題があったりして難しい産業だけど

「食」っていう根幹に関わる分野でもあると思うし、実家が農家の僕もすごく胸を打たれました。

今農業をちゃんとしてないと、次の世代のときに全部輸入のどう作られたわからんのばかり食卓に並んでしまいますしね。

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いやーまだまだ乗せたい話もあるんだけど、

ここらへんで「仕事」編を終わります(笑)

 

まだまだ暑いので皆さんお気をつけて~